コラム 選手
多井隆晴の放銃の少なさは、どの場面に表れているか? (Japanese)
Mリーグで
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多井隆晴の放銃の少なさは、どの場面に表れているか?
Mリーグで
多井隆晴選手の
| 通算 | 多井選手 | ほかの選手 | 49人中の順位 |
|---|---|---|---|
| 放銃率 | 9.4% | 11.0% | 1位(最も低い) |
| 和了率 | 21.4% | 20.0% | 5位 |
| 立直率 | 20.8% | 22.8% | 43位(低い方から7番目) |
放銃が
差が
数え方
2018-19シーズンから
- 自分が
リーチしている (宣言牌も含む) - 他家の
リーチを、 門前の手で 受けている - 他家の
リーチを、 鳴いた 手で 受けている - 誰も
リーチしていない、 自分は 鳴いている - 誰も
リーチしていない、 自分は門前
上から
多井選手は
1局に切る牌の数は、ほぼ同じ
まず、
| 1局あたりの打牌の数 | 多井選手 | ほかの選手 |
|---|---|---|
| すべての局 | 12.7枚 | 12.7枚 |
| 自分が和了った局 | 11.0枚 | 11.3枚 |
多井選手が
ただし、
差が表れていたのは「自分のリーチ」と「門前でリーチを受けた局」
100局あたりの
| 放銃した場面 | 多井選手 | ほかの選手 | 差(90%区間) |
|---|---|---|---|
| 自分がリーチしている | 2.6回 | 3.3回 | −0.72(−1.22〜−0.23) |
| 他家のリーチを門前で受けている | 1.8回 | 2.4回 | −0.59(−0.98〜−0.18) |
| 他家のリーチを鳴いた手で受けている | 1.8回 | 1.5回 | +0.27(−0.08〜+0.64) |
| 誰もリーチしていない、鳴いている | 0.8回 | 1.2回 | −0.31(−0.57〜−0.03) |
| 誰もリーチしていない、門前 | 2.4回 | 2.6回 | −0.21(−0.65〜+0.24) |
| 合計 | 9.4回 | 11.0回 | −1.56(−2.50〜−0.72) |
差の
この表は
自分のリーチの局:リーチが少なく、和了り切ることが多い
自分が
- リーチの回数:立直率は
20.8%で、 ほかの選手 (22.8%)より 低めです (差 −2.1ポイント、 90%区間 −3.3〜−0.9)。 この分が 0.28回。 - リーチ1回あたりの
放銃 :リーチ100回あたりの放銃は 12.4回で、 ほかの選手は 14.4回。 この分が 0.45回ですが、 差(−2.0ポイント、 90%区間 −4.3〜+0.1)は 偶然の範囲を 出ません。
これは
リーチの
| リーチ | 多井選手 | ほかの選手 |
|---|---|---|
| 先制リーチの割合 | 78.6% | 76.0% |
| 平均リーチ巡目 | 9.0巡目 | 9.4巡目 |
| 待ちが6枚以上残っている割合 | 52.3% | 49.7% |
| 立直和了率 | 50.3% | 46.0% |
先に、
リーチ後の放銃は
放銃した
門前でリーチを受けたとき:遠い手で現物を選ぶ
他家の
他家の最初の
| リーチを受けた時の自分の手 | 回数(多井選手) | 現物以外を切った:多井選手 | ほかの選手 | 差(90%区間) |
|---|---|---|---|---|
| 聴牌 | 84回 | 42.9% | 51.0% | −8.2(−17.4〜+1.4) |
| 一向聴 | 566回 | 36.6% | 40.7% | −4.1(−7.4〜−0.9) |
| 二向聴以上 | 709回 | 20.7% | 25.8% | −5.1(−7.8〜−2.3) |
| すべて | 1,359回 | 28.7% | 33.9% | −5.2(−7.4〜−3.0) |
まだ
「現物を切る」と
一方で、
現物以外を切るときは、何を切っているか
最初の
では、
| 現物以外を切った打牌 | 多井選手 | ほかの選手 | 差(90%区間) |
|---|---|---|---|
| 切った牌の危険度(平均) | 3.80% | 3.96% | −0.16(−0.29〜−0.03) |
| そのとき手にあった現物以外の牌の危険度(平均) | 7.30% | 7.40% | −0.10(−0.18〜−0.02) |
| 無スジの4・5・6を持っていたとき、それを切った割合 | 2.6% | 3.6% | −1.0(−1.8〜−0.3) |
| 生牌の字牌を持っていたとき、それを切った割合 | 35.2% | 31.3% | +3.9(+0.2〜+7.9) |
切る
個々に
聴牌している
ここでも
鳴いた手の放銃は、はっきりしない
誰も
前者の区間は
鳴き方
鳴いた
| 鳴いた手でリーチを受けたとき | 多井選手 | ほかの選手 | 差(90%区間) |
|---|---|---|---|
| 現物以外を切った割合 | 47.6% | 46.5% | +1.1(−1.8〜+4.0) |
| 聴牌しているとき | 61.1% | 58.4% | +2.7(−0.8〜+6.0) |
| 1向聴のとき | 43.0% | 40.3% | +2.7(−1.7〜+7.1) |
| 2向聴以上のとき | 19.3% | 25.6% | −6.3(−10.4〜−1.9) |
| 当たり牌を切った割合(1打あたり) | 3.10% | 2.76% | +0.33(−0.38〜+1.15) |
鳴いた
相手が
リーチに対しても
誰もリーチしていないとき
誰も
放銃した
シーズンごとに見ても
| シーズン | 多井選手の放銃率 | ほかの選手 |
|---|---|---|
| 2018-19 | 9.6% | 11.2% |
| 2019-20 | 9.6% | 10.6% |
| 2020-21 | 9.8% | 10.9% |
| 2021-22 | 8.0% | 10.3% |
| 2022-23 | 9.6% | 10.4% |
| 2023-24 | 10.5% | 11.3% |
| 2024-25 | 12.7% | 11.4% |
| 2025-26 | 7.5% | 11.4% |
1シーズンは
まとめ
- 多井選手の
放銃率は 9.4%で、 49人中 最も 低い 水準です。 - 1局に
切る 牌の数は ほかの選手と ほぼ 同じで、 「単純に切る牌が少ない」から 放銃が 少ないのでは ありません。 ただし、 先に 和了る ことが 放銃を 防いでいる 可能性までは 否定で きません。 - 差が
はっきり 表れていたのは、自分が リーチしている と、他家の局 リーチを です。門前で 受けている 局 どちらが 大きいとは 言えません。 - 自分の
リーチの 局では、 リーチの回数が 少なく、 立直和了率が 高めでした。 - 門前で
リーチを 受けた ときは、 遠い 手ほど 最初の1枚で 現物を 選ぶ 割合が 高くなっていました。 現物以外を 切る ときも 無スジの 4・5・6を 避ける 傾向が ありましたが、 手の中から 安全な 牌を 選ぶ度合いの差は、 全体としては 偶然の 範囲でした。 - これらが
放銃率の差を どれだけ 生んだのかは、 この集計だけでは 確定で きません。
リーチの回数を
方法と注意
- 数字は、
2018-19シーズンから 2026-27シーズン序盤までの 全ステージ (レギュラー・セミファイナル・ ファイナル)の 牌譜から 集計しています。 打牌の記録を 再現で きなかった 2試合は、 すべての 集計から 除いています。 「ほかの選手」は 多井選手以外の 全員の合計、 「49人中」は 通算40半荘以上に 出場した 選手の中での 順位です。 - 冒頭の表の
順位は、 このサイトの選手 ページ・ ランキングと 同じで、 試合数の少ない 選手の数字が 偶然で 大きく ぶれないよう、 リーグ平均に 少し 寄せた 推定値による ものです (計算方法)。 放銃率の 推定値は 9.8% (90%区間 9.0〜10.6%)で、 ほかの選手の真ん中 (10.9%)を 下回っています。 - 90%区間は、
試合を 単位に データを 選び直して 求めました (2,000回)。 同じ試合の4人と 全局を まとめて選び直し、 多井選手と ほかの選手の差も その中で 計算しています。 選手を 選んだ ことや、 比べた 切り口の多さは 補正していません。 - 場面ごとの
100局あたりの 放銃は、 打牌へのロンで 数えています。 槍槓など 打牌以外への放銃は 含まないため、 合計は 放銃率と わずかに ずれます。 - 「現物以外を切った」は、
リーチした 他家の河に ある 牌と、 リーチの後に 誰かが 切った 牌以外を 切った ものです。 最初の1枚の 表では、 スジや 字牌の 安全度は 区別していません。 現物を 持っていなかった 場合も 「現物以外」に 入ります。 - 相手の待ちを
読む手がかりは、 全員の 手牌から 判定しています。 リーチに対しては、 同じ危険度の分類 (スジかどうか、字牌の見えている 枚数など)の 牌を 複数持っていた ときに、 切った 牌と 残した 牌で 当たり牌だった 割合を 比べました。 鳴いている 相手に対しては、 「チーの直後に切られた牌の 1つ隣・ 2つ隣・マタギ」と 「その他家が聴牌する前に チーしなかった 牌」を 手がかりとして 判定しています。 - 「現物以外を切るときは、何を
切っているか」の 節は、 リーチしている 他家が 1人で、 自分が 門前の打牌に 限っています (多井選手は6,108打牌)。 スジは、 リーチした 他家の河と リーチの後に 切られた 牌で 判定し、 字牌の 見えている 枚数は、 河・副露・ ドラ表示牌で 数えています。 危険度は、 全選手の打牌について、 その牌が リーチした 他家の 当たり牌だったか (フリテンを除く)を、 全員の 手牌から 判定した 割合です。 分類ごとの 危険度は、 天鳳鳳凰卓の集計 (kobalab 「天鳳鳳凰卓の牌の危険度表」)と おおむね同じ 並びでした。 - 立直和了率や
副露後放銃率は、 雀魂牌譜屋と 同じ数え方です。 - 放銃率が
最も 低い 選手を 選んで 調べているので、 差は 実際より 大きく 見えやすくなります。 多くの 切り口で 比べているので、 区間が 0を またが ない 差の 中にも、 偶然そうなった ものが 混ざりえます。 「差がはっきりしない」は 「同じ」 ことの 証明では ありません。 - 同卓した
相手の 顔ぶれや、 局の 開始時点の 点数状況は そろえていません。 - どの場面で
どう 打ったかは 牌譜から 数えた もので、 本人の意図は 分かりません。
言葉の意味
放銃率:局のうち、
立直率・
先制リーチ:
現物:リーチした
スジ・無スジ:4が
生牌:まだ
一向聴・
90%区間:データのばら
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